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歴史資料 2

歴史資料 2

1973年10月27日付け組合ニュースは 「昭和40年に従業員組合が分裂させられて以降、闘う組合に対する徹底した弾圧攻撃の中でいわれなき賃金・身分差別を撤回する闘いと、地銀連病とまでいわれた頸肩腕症候群等いわゆる「けんしょう炎」患者に対する・・・・・・ 職場内外からの全面的な支援を受け、従業員組合の固い団結と不屈の闘志をもって、10月27日、基本的な部分は組合主張通りという歴史に残る大勝利をおさめることができました。」と報じています。

昭和48年(1973年)10月30日付けの朝日新聞、読売新聞、中日新聞、サンケイ新聞などマスコミ各社は「給与差別なくす、滋賀銀と第一組合7年間の紛争解決」「けんしょう炎・不当差別、従業員組合と和解」「もうひとつの滋賀銀問題解決、銀行側が全面譲歩」と報じています。

組合ニュース№22号は「10月27日午後4時から県庁別館において調印式に先立ち全員集会が開催され、全員一致で自主交渉の妥結が決定された」と報じており、同日付№23号は「組合分裂以来8年・・・・・・」「長期闘争の全面勝利に感涙」「10.27調印後、よろこびと新たな決意こめ全員集会」と午後6時から行われた全員集会の模様を報じています。

組合ニュースは協定内容を次のように報じています。 「けんしょう炎問題について」 1.銀行は従業員の健康管理の充実を図るとともに、職業性疾病の予防を行い、患者の発生については患者を救済する事を重点にした基本的な立場に立って補償を行う。 2.銀行は患者に対して永年に亘って幾多の心労を煩わしたことに、深くお詫びする。(3.4.5.省略) 「不当差別問題について」 1.銀行は組合分裂以降賃金および職位・職級について、組合より不当労働行為と主張される事態を招いたことにお詫びする。 2.基本給は差別金額を是正する。(3.4.省略)

「昭和40年11月の組合分裂以降、銀行が私たちに加えてきた「いわれなき」差別攻撃、特に所轄労働基準監督署より「業務上疾病と認定されたけんしよう炎患者」を被告とする不当な裁判、第一組合員であるが故の賃金、身分上の不当差別をめぐる斗いは73年春斗で賃金要求と結合して斗い、解決の場を地労委から自主交渉にかえ今回まで交渉を積み重ねて来ました。その結果10月27日全面的な合意に達し、地方労働委員会立会のもとに協定書を取り交すことが出来ました」と支援団体に出された御礼状。

連日の御健斗御苦労様です  さて、みなさんの長期にわたる全面的御支援、御指導のおかげをもちまして 「けんしよう炎」 「不当差別撤回」 斗争は完全勝利をかちとることができました  この機会にあたり、わたしたちの斗いの経過と成果を報告させていただき、また組合員とともに心からの祝賀集会などももよおし、みなさまとともに今後ともかたく手を組みあって斗いを前進させるための、新たな出発点として、表題の集会を計画いたしました。ぜひみなさんの御協力により成功させたいと存じますので、左記日程への参加を心からお願い申し上げます」と闘争勝利集会が案内されている。

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