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2016春闘・・・団体交渉(2016.3.16)

 従業員組合は3月16日の金融労連統一回答指定日に団体交渉を開催し、「賃上げ回答を早く行え」と銀行に迫りました。銀行からは「提出された要求内容について検討しているが、現時点では具体的なことを申しあげられる状況に至っていない」と具体的な回答がありませんでした。

 

19年間賃上げなし、依然15%臨給カットが続く滋賀銀行!

賃上げは、1995年1,798円を最後に1996年からゼロが続いている。2015年まで19年間賃上げが行われず、従業員の生活改善がされていない状態がある。その間2007年に初任給が500円引き上げられたが、2009年には全従業員の臨給をカットして従業員の生活に立ち入って来ている(行員一人当たり30%、金額で10万円カット)。その後、カットの半分15%は回復したが、依然15%カットは続いている。

 

格差拡大の賃金体系に悪乗り、考課・査定でさらに格差助長!

銀行通達をみると、考課査定が始まり、4月に向けてまとめる指示が出ている。このタイミングで従業員組合の格差縮小の是正要求をあえて申し上げたい。

 現在の賃金体系で職能給だけとっても、コース別に加え級と号俸で格差が付くシステムになっている。そのうえで「話し合いで公平に考課査定されている」前提で従業員の賃金が決定されている。銀行はいつも「人が考課している人事考課に100点満点はない」と言われる。現状何点なのかまでは追及しないが、組合の把握している滋賀銀行の賃金の実態を申し上げたい。

現在の賃金実態は36才の職能給の開きは、6級から17級の11段階の開きがある。仮に6級1号俸146,000円と17級5号俸326,000円では職能給だけで毎月180,000円の格差が付く。いわゆる5級以上は青天井のため、当行では6級以上は在位年数関係なく8年9年も同一職級に据え置かれている。それで全体の賃金水準が下がり、生活改善どころか多くの従業員の生活水準が厳しくなっている。

 

生涯で一億円の格差賃金!                    

退職するまで6級に据え置かれ、また1回の臨給メリットだけで50万円~100万円の格差が発生する。さらに、職位が一般行員で退職を迎えた場合、退職金格差も含めると、同じ滋賀銀行の行員でも理解できない賃金格差が発生する。過去の組合試算では滋賀銀行の生涯賃金の格差は1億円になっている

 

賃金の格差是正を行え!

我々の格差是正要求の内容を申し上げる。①31歳6級以上の者は全員代理補以上とすること、②基本給が標準年齢における実態平均額満たない者は平均額まで引き上げる、③職級については同一年齢における職級の平均まで引き上げる、④26歳4級・31歳5級・33歳6級・36歳7級・40歳8級・43歳9級・46歳10級・48歳11級・51歳12級に満たない人は「3月31日付けで1級引き上げ是正」を行うこと。この要求は、考課でなく是正要求であることを理解して人事部の責任で実施してもらいたい。

 

滋賀銀行人件費削減「年間53億円」、内部留保「3,610億円」賃上げ要求に応えよ

最後に2015年10月22日の第115回定期大会の議案書の当行に関する分析から一部を申し上げる。当行の内部留保「利益剰余金・資金剰余金・退職引当金・長期負債引当金」は2009年1,845億円から2015年の昨年度は2倍の3,610億円になっている。6年間で1,765億円増えている、内部留保の増加を否定しないが、そろそろ従業員に還元すべきである。平等な賃金の底上げをすべきである。

次に従業員数(行員数)は1993年2,757人であったが、2006年は2,186人で571人減少した。2011年2,404人になり少し増えたが、昨年2,257人と147人減少した。先ほど申し上げた職場の実態が数字からも読み取れる。

さらに人件費「給料・手当・福利厚生費」はコース別賃金制度が導入された1996年251億円と比較すれば、昨年は198億円となり年間53億円減少している。1997年から昨年までの減少の累計は729億円にのぼっていることも強調したい。

今年は格差の是正と大幅な賃上げを行うよう申し入れておく。

 

※以上は団体交渉で述べた組合側の主張です。なお、団体交渉における銀行側の発言を含む内容は「組合ニュース」に掲載いたしております。

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